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海外移住の日。1982年、メキシコの日本大使館で働く上野久は、南米に向かう旅の途中、偶然立ち寄った南メキシコの小村・アカコヤグアで、日本語で書かれた記念碑と出会う。なんとそこは日本人移民発祥の地だった。明治時代、日本で初めて中南米へ旅立った殖民「榎本殖民団」。その榎本殖民としてメキシコへ渡った明治の青年たちと、その後の殖民地を舞台に、力強く生き抜いた日本人の軌跡。芭蕉の句「夏草や つわ者共が 夢の跡」が胸に響く。 MCL編集部 (Yo)
今日の一冊0541号 (2014/06/18)