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和菓子の日。節句や、彼岸などの年中行事は、昔から日本人の生活に欠かせないものでした。そして、年中行事と和菓子もまた密接な関わりを持っています。旧暦の6月1日の「氷の節句」に食べられていたという「水無月」という名の和菓子。宮中では、供えた氷を食べて、邪気を祓ったのだそうですが、氷は当時の庶民にとっては貴重品。そこで、ういろう生地を氷に見立てて食べたそうです。昔から、季節の節目、そして人生の節目を大切にしてきた日本人。一つひとつの和菓子にも、願いが込められていることに、日本の食文化の奥深さを感じます。 MCL編集部 (ふ)
今日の一冊0539号 (2014/06/16)