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世界アマチュア無線連合が1973年に制定した「世界アマチュア無線の日」。 サン・テクジュペリといえば、「星の王子さま」の作者として有名ですが、実は陸軍飛行連隊で軍用機操縦士の経歴を持っています。この物語は、航空輸送会社で、たった一夜におこった出来事で、そのわずか十時間ほどのあいだに、チリ線のアンデスの嵐、パラグアイ線の星と星座、パタゴニア線の暴風との闘いとの遭遇が描かれています。最後に主人公の飛行士フェビアンが雷雨の中、通信不能状態になり、雲の上まで上昇を続けるが、燃料が残りわずかとなり生存が絶望的となる。郵便飛行業がまだ危険視されていたころに、事業の死活を賭けた夜間飛行に従事する人々の人間の尊厳と勇気が主題になっている作品です。 MCL編集部(敬昌)
今日の一冊0480号 (2014/04/18)