石牟礼 道子∥ほか〔著〕、藤原書店編集部∥編

石牟礼道子は、梁塵秘抄に造詣が深く、新作能や狂言の作品があるほか、小説作品中にも古典歌謡的要素を多く含むなど、その文学世界は劇、詩、歌の豊穣さが一体化した芸能の力に満ちている。その芸能的側面について識者の語りを集成。

内容:天 石牟礼道子著. 石牟礼道子の宇宙 赤坂真理述 いとうせいこう述 町田康述 赤坂憲雄コーディネーター. 花を奉るの辞 石牟礼道子著. 私たちの春の城はどこにあるのか? 田中優子著. 石牟礼道子『春の城』のこと 田中優子述. 魂だけになって 石牟礼道子述. 石牟礼さんの小説の世界が、決定的に違う言葉を持った秘密 町田康述. 原初的生命に黙禱 石牟礼道子著. 『全集』本巻 完結に寄せて 石牟礼道子著. 今、なぜ石牟礼道子か 池澤夏樹〔ほか〕述 高橋源一郎〔ほか〕述 町田康〔ほか〕述 栗原彬コーディネーター. みなさまへ 石牟礼道子著. 私にとっての石牟礼道子 高橋源一郎述. 水俣の魂に引き寄せられて 田口ランディ述. 追悼コメント 姜信子〔ほか〕著 田中優子〔ほか〕著 最首悟〔ほか〕著. 憂国の志情 石牟礼道子著