不器量で大女、その上乱暴者のお信に舞い込んだのは、美男で有名な木屋の繁太郎との縁談だった。困惑しつつも嫁入りしたお信は、木屋の人々の温かさに触れ、いつしかその暮らしを大切に思い始める。ただひとつ不可解なのは、美男美女ぞろいの木屋の人々が、そろって自分たちを不器量と思い込み、お信を美人だと褒めそやすこと。そんな訝るお信の前に、女の幽霊が現れて。