『日本歴史』編集委員会∥編

複雑で多様な様相を示した歴史上の「きょうだい」たち。単純な仲の良し悪しでは割り切れないその関係性は、彼らの生きた社会をどのように映し出すのか。古代の天皇から昭和のスターまで、「きょうだい」にまつわる24篇で日本史をひもとく。

内容:皇位をめぐる中大兄皇子と二人の兄弟 鷺森浩幸著. きょうだいからみる古代戸籍 田中禎昭著. 藤原豊成と仲麻呂 関根淳著. 平城天皇・嵯峨天皇・淳和天皇 吉川敏子著. 宇多天皇の兄弟姉妹 古藤真平著. 平安貴族社会のきょうだい関係 澤田裕子著. 九条兼実と兼房・道円・慈円 樋口健太郎著. 北条政子・義時 山本みなみ著. 南北朝~室町期武家の兄弟惣領 田中大喜著. 室町殿の兄弟という難問 末柄豊著. 織田信雄・信孝 柴裕之著. 最上義光と義姫 遠藤ゆり子著. 徳川家光と忠長・保科正之 小池進著. 三井家擬制の兄弟 下向井紀彦著. 孝義録にみるきょうだい 菅野則子著. 近世の百姓の欠落ときょうだい 山崎圭著. 日記にみる近世堂上公家の兄弟仲 松田敬之著. 幕末政局と「高須四兄弟」 藤田英昭著. 旧会津藩家老・山川家のきょうだい 遠藤由紀子著. 旧幕臣家幸田きょうだい 千葉功著. 徳富蘇峰と蘆花 杉原志啓著. 昭和天皇からみた戦後の弟宮 舟橋正真著. 岸信介と佐藤栄作 城下賢一著. 石原慎太郎・裕次郎兄弟 加藤厚子著