夕暮れ過ぎ、釣り人が錦糸掘りを通りかかると妖怪・岸涯小僧が魚をよこせと迫って来る。おしずの耳に本所七不思議のひとつ「置いてけ堀」の岸涯小僧が現れたといううわさが届いた。岸涯小僧が横死した漁師や魚屋の生まれ変わりだという聞いた彼女は、岸涯小僧は殺された夫・庄田なのではないかと思い始める。その頃しずの家の周りでは奇妙な出来事が頻発し、思いつめた彼女は幼い息子を抱き、錦糸堀へと向かう。