3・11以降、新たな力をもって読む者の魂をゆるがす文学者の軌跡と思想を問いなおす。全集未刊行エッセイ、対談、池澤夏樹、渡辺京二、町田康、伊藤比呂美、上野朱らの寄稿を収録。

内容:水俣から蘇りのための標しを 石牟礼道子著. 原田先生のご遺言 石牟礼道子著. 生命の痛々しい感覚と言葉 渡辺京二著. 水俣と言葉の力 池澤夏樹著. 三十八億年の生命の願い 緒方正人著. いのちはいのち 最首悟著. 原点を書く 石牟礼道子述 佐多稲子述 土本典昭述. わだっだっ、おおおわだっ、わだっだっ。 町田康著. 死に負けない「生きる」行為 伊藤比呂美著. 美しさよう なあ かかしゃん 季村敏夫著. 受け取りきれなかった夢の話 上野朱著. お二人のこと 髙山文彦著. 相逢えないものたちの絆 姜信子著. 流れ 小池昌代著. 姉の目線と、芸の言葉 石井光太著. 『苦海浄土』という聖人伝 鹿島田真希著. 人体を奏でる 湯浅学著. たましい〈魂・anima〉への旅 石牟礼道子述 伊藤洋典述 岩岡中正〔ほか〕述. 石牟礼道子と宮本常一の『親和力』 佐野眞一著. 涙のしずくに洗われて咲きいずるもの 若松英輔著. 毒をふくんで言葉で殺す 五所純子著. マルスとヴィーナス 友常勉著. 盲目のひとり野球部 池田雄一著. 逆世の実り 東琢磨著. 悶え加勢すること 森元斎著