真島 一郎∥編、川村 伸秀∥編

学び知ることの愉楽と自由をこよなく愛し、野生の思考と詩学を旺盛に探究しつづけた山口昌男。その人と思想を豊かに読み解く追悼論集。追悼シンポジウムの記録、単行本未収録論考や、詳細な研究記録、年譜・著作目録などを収載。

内容:人類学的知のために 青木保述. 人類学的思考の戦場 渡辺公三述. フィールドの夜へ 真島一郎述. 方法としての山口昌男 落合一泰述. 私たちに遺された沃野と宿題 栗本英世述. 植民地人、植民地世代の山口昌男 船曳建夫述. 単独行者としてのフィールドワーカー 今福龍太述. 夫・山口昌男との日々 山口ふさ子述. ともに各地を巡り歩いた日々 ウィリアム・O・ビーマン著 佐久間寛訳. 山口昌男先生の思い出 ファビオ・ランベッリ著. 山口昌男と私 中沢新一述 川村伸秀聞き手 真島一郎聞き手. 山口昌男の周縁 橋本裕之著. 果てしなく越境する知性 前田耕作著. 道化の哲学、あるいは山口昌男の骨法 東ゆみこ著. 横断する思考 宇波彰著. アナンシ〈物語〉再考 柴田佳子著. トリックスターの旅路 宮崎恒二著. 顔 真島一郎著. 山口昌男の出会ったインド 峰岸真琴著. 山口昌男さんの仕事 青木恵理子著. 怪力マンシンと山口昌男 本田洋著. 西アフリカにおける王権のパターン 山口昌男著. ネグリチュード前後 山口昌男著. 瓢簞と学生 山口昌男述. 未開と文明 蒲生正男著 ほか11編