梅本 貞雄∥著、緒川 直人∥編

忘れ去られていたまぼろしの写真史家が克明に描く、日本写真界黎明期の姿。上野彦馬、下岡蓮杖らの活躍した幕末維新期の写真界の現場を実地的に調査した考察の数々を、ていねいな解説とともに書籍化。

内容:写真の元祖 上野俊之丞 . 写真の先覚者たち . 下岡蓮杖 . 上野彦馬 . 初期の写真師たち . 写真材料商の沿革 . 鹿島清兵衛・バートン・光村利藻 . 明治時代のアマチュア . 写真の書籍と雑誌 . 報道写真、戦争写真の沿革 . 初期の写真化学者たち . 初期の写真工業 . ヒュースケンと眉毛和尚 . 唐人お福と蓮杖 . 『下田日記』の写真鏡 . 渡来写真師 . 写真の大鳥圭介 . 佐久間象山留影記 . 大野弁吉写真記 . 写真史より観たる松本良順 . アマチュアであった徳川慶喜卿 . 初期のアマチュア柏木忠俊 . 島津珍彦写真考 . 勝海舟写真譚 . 上野彦馬の使った遺物に就いて ほか11編