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 「火事、喧嘩。伊勢屋、稲荷に、犬の糞」という川柳がある。江戸の名物をうたったものだ。伊勢屋というのは伊勢からやってきた伊勢商人の店のことで、布地屋、染物屋、菓子屋、料理屋など、何んでもさしている。

 なんでも伊勢屋になるくらい、伊勢からの下りものが多かったのだ。しかし、最も伊勢らしいのは呉服屋や染物屋だった。伊勢の紺屋の黒部家には2700枚の伊勢型紙が残っている。そのうちタテ縞が559枚、残る2000枚の型紙の6割が菊・桜・松・蔦などの紋様だった。そうとうに伊勢の縞模様が流行していたことがわかる。
 たんに流行したのではない。品質が図抜けていた。たとえばなかに「養老縞」があって、30ミリ巾に20本のタテ線を切り出すという至芸をみせた。それも線は1本が通っているのではなく、10センチくらいでそれぞれ切れて、その細い切れ切れの線の集まりが、遠目には極細の縞模様に見えるという凝りようなのである。

《【一般書】1月下半期の新入荷本の一覧(抜粋)》 

世界遺産年報No.19(2014) (朝日新聞出版/2013.12)
DARUMA BOOK (COCHAE/青幻舎/2013.11)
国鉄・JR特急列車100年 (三宅俊彦/JTBパブリッシング/2012.12)
地底の科学 (後藤忠徳/ベレ出版/2013.1)
宇宙の扉をノックする (リサ・ランドール/NHK出版/2013.11)
Cosmic Beauty (ニュートンプレス/2013.12)
銀河 その構造と進化 (スティーブン・フィリップス(/日本評論社/2013.12)
足元の小宇宙 (埴沙萠/NHK出版/2013.11)
歴史でわかる科学入門 (ウィリアム・F・バイナム/太田出版/2013.12)
地底の科学 (後藤忠徳/ベレ出版/2013.1)
科学vs.キリスト教 (岡崎勝世/講談社/2013.12)
皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上・下 (塩野七生/新潮社/2013.12)
存在と時間 (マルティン・ハイデガー/作品社/2013.11)
しらずしらず (レナード・ムロディナウ/ダイヤモンド社/2013.12)
目に見えないもの (星の王子さまと10人の探究者たち/講談社/2013.12)

民藝の教科書1~5

(グラフィック社/2012.4~12)
庭仕事の庭石テクニック (誠文堂新光社/2013.11)
ヘイト・スピーチとは何か (師岡康子/岩波書店/2013.12)
縄文土偶ガイドブック (三上徹也/新泉社/2014.1)
北海道の鳥瞰図 (弥永芳子/中西出版/2011.9)
最高!薪&ロケットストーブ (農山漁村文化協会/2013.12)
小さなかがやき (長倉洋海/偕成社/2013.12)
鴎外のやかん (高山美香/猫の事務所/2013.12)
名曲の暗号 (佐伯茂樹/音楽之友社/2013.12)
ショパンを嗜む (平野啓一郎/音楽之友社/2013.12)
農家が教えるジャガイモ・サツマイモつくり

(農山漁村文化協会/2013.10)

「誤読」の哲学 (山内志朗/青土社/2013.12)
もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。 (松浦弥太郎/講談社/2013.11)
白洲正子 (挾本佳代/平凡社/2013.11)
花森安治伝 (津野海太郎/新潮社/2013.11)

 ※他にもいろいろ新しい本が入荷しています。
 ぜひ図書館に足を運んでご覧くださいませ。