ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
1月第2月曜日は成人の日。今年は1月9日でした。大人になったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年をはげます日です。 大人ならば知っておきたい『似ていることば』の違い。似ているということは同じではないということ。「あふれる」は容量がいっぱいになったときで、「こぼれる」は容量に関係ないとき。本来の目的で使うのが「使用」で、本来の目的外で使うのが「利用」。このほか、「現す」と「表す」、「陰」と「影」、「フクロウ」と「ミミズク」など、具体的な違いを豊富でわかりやすい写真と簡潔な文章で紹介しています。
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親、愛する人、共に歩んだ親友、そして自分自身の「死」との対峙を描いた8編の短編集。今歩いているこの道の果てに「死」があるのだ、という事実を深く実感した人たちの『終の日までの』物語。「死」は特別扱いすることなく、自分の死も他人の死も、長い人生の1ページにすぎない。生きている今、何をすべきか。前向きに生きるその先に、救いの光が見えてくる。
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