2019年(平成31年)
1月19日(土)
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午前10:00から
午後 6:00まで

ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・

 井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』

本と本 本はつながる。    
本と人 本とつながる。    
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。

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 「私がオバさんになっても」が大ヒットした歌手の森高千里はミニスカで可愛く振る舞いながら媚びなかった。「いつも心に森高を」がモットーの1968年生まれのイケイケバブル女と、「ゆとり世代」のちょっと上世代の不景気なアラサー。2人の共通点は婚活中の独身OLであること。お互い相手にイライラするのはどうして?『オバさんになっても抱きしめたい』は、そんな2人の静かなバトルがおかしいやら切ないやら。

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 ソフィーの大切な植物の図鑑がこわれてしまいます。壊れた本はどこへ持っていけばいいんだろう?と、途方に暮れるソフィーに、町の人たちは『ルリユールおじさん』のところへ持って行けばいいと教えてくれます。「ルリユール」とは、製本職人のこと。ソフィーの大切な図鑑がルリユールおじさんの木のこぶのような手によって、修復されていく工程が、見事なまでに丁寧に美しく描かれています。パリでも、60ものある工程をすべて手仕事でできる職人は、数えるほどになってしまったそう。修復された図鑑は、最後に金箔のタイトルが施され、ため息がでそうなほどに美しく生まれ変わりました。ソフィーのように、大好きな書物を大切にする心と、ルリユールの魔法の手が、書物に息を吹き返らせたのです。

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[BookShelf Image]:265

 今年の大会は節目の20回目となる記念大会です。南米の小国ウルグアイで産声を上げた地球上最大のスポーツイベント、サッカー・ワールドカップ。1930年の第1回大会から94年の第15回大会までを豊富な写真やエピソードを交え、大会記録、集計記録などを収録した『ワールドカップ物語』。時には種々な政治の影がちらつき、経済的な側面が強調されたり、熱狂のあまり不幸な事件が起きたり・・・。しかし4年に1度、地球上の大多数の人々を魅了し尽くしてきたワールドカップ。これまでの大会を再確認すると、試合の見方も広がるのではないでしょうか。日本代表は、1998年の第16回フランス大会に初出場し、今年のブラジル大会まで5大会連続5度目の本大会出場です。

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