ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
今年一年も最後の日となりました。みなさんはどのような一年をお過ごしでしたか? 年の終わりと始めには神社などに参拝する方が多いと思われます。『知識ゼロからのお参り入門』では、神様、諸仏、仏様、それぞれに祈るときの祝詞、真言、お経、そして作法について詳しく解説し、日本人なら知っておきたい参拝・参詣の正しいマナーとしきたりがわかる一冊です。
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窓に飾った1本の豆電球コードが、『クリスマスの大そうどう』に発展していくお話です。メリウェザーさんは、お隣さんのひと言がきっかけで、イルミネーションの装飾に夢中になり、周りのことが見えなくなってしまいます。メリウェザーさんのイルミネーションは、とてつもなく有名になり、静かだった街は、多くの見物人で大渋滞。おまけに、この巨大なイルミネーションは、とてつもなく電力を食うので、近所の家のための電力はほとんど残っていなく、クリスマスのクッキーは生焼けに。カンカンに怒ってしまった近所の人たちは…。我に返ったメリウェザーさんは、大切な人たちとささやかに過ごす本来のクリスマスの意味を思い出します。風刺たっぷりの物語ですが、ラストは、作者らしいユーモアの効いた結末になっています。
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皆さんの普段の生活に欠かせないインフラを支える土木工事。今回は、その中でも自分が勝手に「三大土木」に位置づけている「トンネル」、「ダム」、「橋梁」の本をご紹介します。
『トンネル誕生』は、トンネル工事の写真集です。山を掘り進めるための準備段階から、掘削、貫通、コンクリート打設などトンネル完成までの全工程が収められています。マニアックな題材ですが、緊張感あふれる作業員の方々、恐竜を彷彿とさせる重機達の姿、全面に防水シートが貼られたトンネル内部の幻想的な光景など、土木に興味が無い方にも一度ご覧いただきたい写真が満載の一冊です。
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