ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
本格的な冬が始まり、寒さは厳しく辺り一面が雪景色になりました。足元に注意することが増える季節ですが、空を見ると冬にしか見られないものが多くあります。今回はそれらに関する本を紹介します。
冬の空から降ってくる雪は、神秘的であったり時には脅威をもたらしたりします。一粒一粒はとても小さく違う形をしている雪ですが、『雪の結晶』には、肉眼では見ることができない美しい雪の結晶の写真が数多く掲載されています。雪の形の秘密やしくみついて科学的に解説し、観察の仕方についてもわかりやすく教えてくれ、神秘的な雪の世界がわかる一冊です。
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1月、2月は献血のキャンペーン月間なので、「献血・輸血・血液」に関する本を三冊選んでみました。
『けんけつのはなし』は、献血について児童向けにやさしく解説した絵本。血液とは何か、献血・輸血とは何か、どうやったら献血ができるのか、概要がぎゅっとつまった一冊です。
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1月7日は千円札の日です。1950年のこの日、1946年の新円切替後初の千円札が発行されました。この千円札の肖像画は聖徳太子でしたが、1945年8月に流通を開始した最初の千円札の肖像画は日本武尊で、その後、聖徳太子を挿み、伊藤博文、夏目漱石、野口英世と変わっていきました。ちなみに2024年には千円札、五千円札、一万円札が刷新されますが、その千円札の肖像画は北里柴三郎です。今回は、聖徳太子のあとに千円札の肖像画になった3人の偉人について書かれた本を紹介します。
農民という低い身分から出世し、日本初の内閣総理大臣に登り詰めた男・伊藤博文。今日の日本の礎を築いた博文が、激動の幕末から明治維新期にかけて見ていたものとは何だったのか?『伊藤博文』は、その生涯を、博文が初代の知事を務めた兵庫県出身の漫画家・岩田やすてる氏が熱描した一冊です。
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