2024年 (令和6年)
3月29日(金)
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 さあ春本番、アウトドアを楽しむ季節が近づいてきました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、「密」にならないレジャーとして釣りの人気が復活してきています。そこで、今回は、魚を釣るだけでなく、捌いて、おいしく食べるための本をご紹介します。マスターすれば、家族からも喜ばれること間違いありません。
 まずは、釣りと捌きの入門編。『さかな・釣り検索』です。本書には、100種類以上の魚の釣り方、45魚種の捌き方とレシピが掲載されています。身近な川魚から海の大物まで、釣るときの竿や仕掛けなど細かな情報が満載ですので、釣り経験者の方には、読むだけでも楽しめる一冊になっています。
 続いては、「釣る」の上級編。『水族館発!みんなが知りたい釣り魚の生態』です。全国の水族館から、釣りが大好きで飼育のプロとしての観察眼を持つ29人の「アングラー飼育員」が、飼育業務の中で得た釣り魚の秘密をこっそり教える本書。「渓流魚の視野と餌のサイズ」、「究極の餌はこれだ」「タコにラッキョウを検証する」など、興味深い項目が目白押しで、餌釣りにも、ルアーやフライフィッシングにも応用できる知識が盛りだくさんです。本書を読んで釣果アップを目指しましょう。
 最後は「捌く」の上級編。『魚食革命津本式究極の血抜き』です。「血抜き」とは、文字通り魚の体から血を抜く行為です。牛や豚などの獣肉では、解体の工程で必ず行われる血抜きですが、店頭に並んでいる魚は捌く前に血抜きされていないものが殆どです。魚の身の中に残った血には、鮮度や風味の低下、腐敗の原因となる物質が多く含まれますので、適切に血抜きを行うことで、鮮度を維持できるばかりか、腐敗せずに長期の保存・熟成が可能になるのです。本書では「熟成魚」界のパイオニアである津本光弘氏が、自らが編み出した「究極の血抜」のノウハウを惜しげもなく披露してくれています。釣り場ですぐに実践できる簡易的な方法も紹介されていますので、本書をじっくり読んで、大物が釣れた際には血抜きを実践してみましょう。これは試してみる価値ありですよ。 MCL編集部(な)
 
三冊堂498(2021/04/08)