2024年 (令和6年)
3月29日(金)
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 1月7日は千円札の日です。1950年のこの日、1946年の新円切替後初の千円札が発行されました。この千円札の肖像画は聖徳太子でしたが、1945年8月に流通を開始した最初の千円札の肖像画は日本武尊で、その後、聖徳太子を挿み、伊藤博文、夏目漱石、野口英世と変わっていきました。ちなみに2024年には千円札、五千円札、一万円札が刷新されますが、その千円札の肖像画は北里柴三郎です。今回は、聖徳太子のあとに千円札の肖像画になった3人の偉人について書かれた本を紹介します。

 農民という低い身分から出世し、日本初の内閣総理大臣に登り詰めた男・伊藤博文。今日の日本の礎を築いた博文が、激動の幕末から明治維新期にかけて見ていたものとは何だったのか?『伊藤博文』は、その生涯を、博文が初代の知事を務めた兵庫県出身の漫画家・岩田やすてる氏が熱描した一冊です。

 「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」など、数々の傑作を生みだした夏目漱石。『夏目漱石』は、現代日本文学の礎を築いた漱石が、何を学び、いかにして作品を生み出していったのかを、わかりやすく読みやすい漫画で紹介した一冊です。

 幼い頃のケガを克服するなど、医者になるために人一倍の努力をした野口英世。日本から世界へと活躍の場所をひろげ、伝染病に立ち向かった細菌学者の人生をまんがで紹介した『野口英世』は、解説「ためになる学習資料室」も掲載している一冊です。 MCL編集部(ま)

三冊堂486(2021/01/07)