2024年 (令和6年)
4月19日(金)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 『不滅の昭和歌謡』は、元レコード大賞審査員である著者が百の名曲誕生のドラマとエピソードを語った一冊です。ヒット曲に恵まれなかった石川さゆりのために書き下ろされた「津軽海峡・冬景色」、演歌界では稀有なシンガー・ソングライター吉幾三の「雪國」等々、昭和歌謡史のウラ話が満載ですが、演歌界の話ばかりでなく、キャンディーズやピンクレディ、松田聖子や山口百恵など七十年代から八十年代のスーパーアイドルのウラ話なども盛りだくさんで幅広く楽しめます。

 敗戦で暗くなった人々の心に明るい希望を与えた名曲「リンゴの唄」などの映画歌謡、流行歌を数多く世に送った作曲家・万城目正。昭和歌謡を代表するこの作曲家は明治38年に幕別町で生まれました。『万城目正と「リンゴの唄」』は、町民文芸誌31・32号で特集した「万城目正の生涯と作品」を加筆訂正し一編にまとめた資料集(非売品)で、その人生と功績、人柄をも偲べる一冊となっています。馴染みが薄いかもしれませんが「幕別町歌」も万城目さんの作曲なんですよ。

 『昭和歌謡出る単1008語』は、カラオケ愛とミーハー心いっぱいの昭和歌謡大好きの著者が、若かりし頃を昭和に生きた大人の体や脳に染み込み、一生脳裏から消えることがないであろう昭和歌謡のフレーズや単語1008語を、あいうえお順にまとめた昭和歌謡用語辞典とも呼べる一冊です。昭和受験戦争世代のバイブル「試験に出る英単語」を思い起こさせるタイトルどおり、掲載されている単語を見ると、勝手に懐かしいあの歌が、あなたの頭の中に引き寄せられてきます。 MCL編集部(吾)

三冊堂473(2020/10/08)