2024年 (令和6年)
4月19日(金)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 人類史に輝かしく登場した発明・発見の数々。『ノーベル賞 117年の記録』は、ノーベル賞各部門全ての受賞者の氏名と受賞内容を年ごとに記載。人類の英知を読み解くのは興味深いと本書が語るように、受賞に関わる発明・発見は、原爆から再生医療の可能性までいろいろ…。能力・技術も使い方次第で毒にも薬にもなる時代、人類の幸せ(平和)を願い、仄見える未来への展望とやらに夢と希望を託してみるのもいいのでは…。

 スリーマイル島・チェルノブイリ・フクシマの三大原発事故を教訓に、今後 次々廃炉を迎えるとされる日本の原発。『原発ゴミはどこへ行く?』は、生々しい現地報告を軸に廃棄物処分の行く末を考察しています。原発は、「トイレなきマンション」と揶揄されるように、「原発ゴミ」の処分問題を解決されない限り、工学的に完成した技術とは言えないと著者。本書は、放射性廃棄物の処分問題について、人間として後悔のない後始末と決断を、それぞれの立場の人、そして私達国民に問いかけていて、後世に恥じない行動を切に願う著者の心根を感じる一冊となっています。
『わたしの「やめて」』は、ある大学で結成された「自由と平和のための有志の会」の、ネットで話題となった戦争に関わる声明書を ”子ども語”に訳し絵本化したものです。平仮名だけの短い文章に、「やめて」と言える子どもに育ってほしい、「やめよう!」と思い行動する大人になってほしいとの願いを込めた、説得力があり心に響く一冊。世界中で戦争が起きている今、本書が親子で戦争と平和、命の重みについて考えるきっかけとなれば…。 MCL編集部(Yu)

三冊堂345 (2018/04/26)