2024年 (令和6年)
3月29日(金)
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 先日、「探査機はやぶさ2」の機体が報道陣に公開されたと新聞で報じられていました。「探査機はやぶさ」の帰還に沸いた日から早や4年も経ったのですね。『探査機はやぶさ7年の全軌跡』は、2003年に打ち上げられ、7年の歳月をかけて地球から直線距離で3億キロメートルの彼方にある小惑星イトカワまで旅してきた「探査機はやぶさ」が、2010年6月13日に地球に帰還するまでの軌跡を豊富な写真や図解と関係者のインタビューで紹介しています。行方不明になった45日間に何があったのか?地上への最後の難関である、大気圏突入をいかにこえたのか?「探査機はやぶさ」の宇宙の旅の全容を知ることのできる1冊です。

 宇宙ファンや星を見るのが好きな女性たちを宙(そら)ガールと呼ぶのだとか。富山の大学に入学した由女は天文同好会に入り、「月の観測会」や「星見」などの活動で星と宇宙にどんどん惹かれていきます。『今夜、星を見に行こう』は、星座や流星群・彗星・日食・月食の仕組みや見方、星の写真の撮り方などを紹介した楽しいコミックエッセイですが、超新星爆発やブラックホールなどについてもやさしく説明してくれています。エッ!宇宙のはじまりってビックバンじゃなかったの?おすすめのプラネタリウムにも心惹かれます。 
 憧れの宇宙に行ったことのある人たちと言えば宇宙飛行士の皆さんですね。『宇宙日記 ディスカバリー号の15日』は、宇宙飛行士・野口聡一さんの2005年7月26日から8月9日までの15日間のディスカバリー号での宇宙飛行時と、2004年7月から帰還後114日目までの自身の日記で主に構成されています。7人の宇宙飛行士を失った2003年4月のコロンビア号事故の破片探索作業にも参加し、何度となく打ち上げが延期されてなかなか先の見えない状況に耐えながらの厳しい訓練に耐えた末の宇宙旅行でした。写真も豊富で、ロボットアームに繋がれて宇宙を飛ぶ宇宙服姿の野口さんや、青く輝く美しい地球の姿に感激します。 MCL編集部 (紀)

三冊堂156号 (2014/09/11)