2024年 (令和6年)
4月25日(木)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 まずは夏休みの宿題を片付けねば!タケシたち6人は、お金をもらってかわりに宿題をやってあげる『宿題ひきうけ株式会社』を作って、みんなの悩みを解決しようとします。でも、やがてみんなは考え出します。何のために勉強するのか…。「ニンジンがきらいだとしても食べなければならぬ。でも、もし宿題がきらいだとしたら考えなければならぬ。なぜこの世に宿題があるのかを。ニンジンと宿題はどうちがうか。」

 やっぱり幽霊!『視えるがこわい!』は、ただ怖いだけではありません。切なかったり、笑えたり、幽霊にも事情があるようです。地霊町の学校の運動場に、昔からある古いナギの木には霊力があった。その力が伝染った子どもたちに“見えないはずのものが視える”事件が続く。失恋した女の子の心を食べにくる、かわいい女の子妖怪。なぜか死体をさがす、ふしぎな男の子。子どもをさそうお菓子の家。夕暮れにあらわれる、陰陽師のような光 る美男子。地霊町のふしぎがどんどん顔を出す、こわいけど、おもしろくて笑えるゴーストミステリーシリーズ第2巻。
 夏の終わり、一つ大人になる!高校生の夏。ぼくは親友のハジメに頼まれて、彼が片思いをしているクラスメートの入江さんとのデートをこっそりとセッティングする。しかし、そのことが原因で入江さんを怒らせてしまう。きちんと仲直りできないうちに、入江さんは突然、遠くへ引っ越して行ってしまう。自分でもその気持ちが恋なのかどうかよく分からなかったけれど、入江さんのことが気になっていたぼくは、勇気をふりしぼって彼女に手紙を書くが…。コドモ以上、オトナ未満のぼくらが過ごした、もどかしいあの夏、『大人ドロップ』。ぼくらは大人でも子供でもなかった…。 MCL編集部 (敬昌)

三冊堂149号 (2014/07/24)