2024年 (令和6年)
3月29日(金)
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午前10:00から
午後 6:00まで

[BookShelf Image]:74

 ワークショップ「自然のいのちを感じる写真絵本づくり」で、忠類小学校の子ども達が世界に一つだけの写真絵本をつくりました。『いっぱい いのち みつけたよ 2』 校庭のまわりを散策して、それぞれがみつけたみぢかにある小さないのち。大人はキレイなものを撮って、キレイな言葉をつけようとしますが、感じたままを素直に表現する子ども達に感動。写真集を開くと、個性あふれる小さないのちが、次々に飛び出してきます。

 『一年一組せんせい あのね』 1980年代に出版されたこの本。子ども達の詩をとおして、心が大きく揺さぶられました。当時、43歳の鹿島和夫先生が、昭和53・54年度に受け持った一年生の子ども達が「あのねちょう」に書いた詩の数々。子どもは、大人のことをよくみています。そして、素直な目でみつめ、心に思ったままを子どもの視点で表現した作品。それらは、あまりに的を得ていて、大人って、だめだなあ・・・と感じずにはいられません。でも、そんな大人のことを、子ども達は必要としている―。子ども達の純粋な心に、ただただ心を打たれます。
 顔じゅう泥だらけにして、笑っている子どもの表情がなんとも美しい。『子どもは子どもを生きています』 表紙の写真が物語っているように、本当に素敵な写真集です。わが家にも、子どもが泥だらけの顔で笑っている写真あったなあ・・・。どの頁を開いても、生き生きとした表情の子ども達の姿があります。子どもは子どもを精一杯生きている―。写真に添えられたあたたかい眼差しの言葉。子どもと過ごせる愛おしい時間を大切に過ごしたいと切に感じました。何度も何度もくり返し開きたくなる写真集です。 (ふ)

三冊堂132号 (2014/03/13)