2017年(平成29年)
6月25日(日)
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午前10:00から
午後 6:00まで
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BOOK×PHOTO
 本と旅のリレー展

 

 

夢と希望に溢れた旅の記録は、あたたの心をTRIPさせてくれることでしょう。
旅にちなんだ本と言葉を添えて、たくさんの方のご来館をお待ちしています。

まぶさLED(かくはたあさみ)

◆期間 6月24日(日)~7月21日(金)
◆場所 幕別町図書館本館 ギャラリー

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Ⅰ 始まる

◇◆講演を前に◆◇

 2016年10月2日。会場に着いたのは、開始30分前。講師平中忠信さんは展示パネル奥のソファーで話していた。バスに揺られての長旅にもかかわらずくつろいだ様子。早速挨拶する。「景色がきれいだった」とおっしゃっていたのが印象的。その後、平中さんはハンセン病展示や館内の本を見ていた。
 早々とお客さんが2人。15分前には5、6名。なかなかの出足。

◇◆講師紹介◆◇

 展示の発案者からの挨拶に続き講師紹介。主なものを記す。平中さんは大正15年生まれの90歳。「北海道はまなすの里」代表で、ハンセン病回復者が住む全国の園への訪問や、北海道出身者の里帰り支援をしている。この病についての「全道検証報告書概要」も執筆したそうだ。
会場を見渡すと27名。そのうち関係者報道以外の方が14名。いよいよ平中さんの講演が始まる。

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 昨年8月に、幕別でハンセン病をテーマにした映画「あん」が上映されました。その際、町内で講演をした、原作者のドリアン助川さんに「まぶさ」のメンバーがインタビューしました。「あん」への思い、映画制作の裏話、現代社会について…。ドリアンさんは「まぶさ」の多岐にわたる質問に一つひとつ丁寧に答えてくれました。講演とインタビューを元にまとめました。

◆   

ドリアンさんが「あん」を書こうと思ったのは1996年。パンクバンド「叫ぶ詩人の会」で活動していたころ。この年、ハンセン病を患った人の隔離を定めた「らい予防法」が廃止された。

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 ―らい予防法廃止されて、ほとんどの生涯をその療養所の囲いの中にいなければならなかった人たちの人生が明るみに出だした頃です。らい病は知っていましたが、療養所のなかで何が待ち構えているのか、本当に一生出られなかったのか、そいうことは分からなかった。らい病は、今はハンセン病と言っていますが、致死病ではありません。神経を犯す病気です。指の末端、鼻の先、そういう末端の神経から死んでいきます。昔は強力な副作用がある薬を使って、結果的に指が曲がってしまうため、見た目でこの人はあの病気だと分かる。今は治療薬が開発され、早ければ3日で治ります。感染力も弱いですが、戦前は不治の病と恐れられ、患者は差別されていました。家系の一人から病気が出たとなると、縁談、就職がなくなるなど、親戚一同差別の対象となる時代があった。この法律の恐ろしいところは、病気が治っても自由がなかったことです。療養所に入る時、戸籍から抹消され、名前も変わっている。法が廃止されてもホテルの宿泊、タクシーの乗車の拒否もあり、差別は続きました。―

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