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1966年の今日、フランスの哲学者サルトルと詩人ボーヴォワール夫妻が来日しました。
1954年に執筆されるも未発表だった、ボーヴォワールの小説が刊行されました。舞台は20世紀初頭のパリ。シルヴィーとある少女を軸に物語が展開します。実体験を元に書かれた作品は、冒頭の“わたしに分別を与えたのは、戦争と宗教でした（文中より引用）”という一文に始まり、ページを捲るごとにさまざまな感情が去来します。幻の小説と言われるのは、経た年月ばかりか、その作品の世界にあるのかもしれません。 MCL編集部（そ）
今日の一冊3190（2021/09/18）
